このメールマガジンのコンセプトは「兼業起業家への第一歩」です。
定年を迎えてから自分の好きな仕事をしようと考えている方は、多いと思いますが、それでは準備が遅れます。
また定年退職してから新しい仕事に取組みには、時間はあるかもしれませんが、収入の目処がつくには時間がかかりますので、在職中から定年後の仕事の準備を始めて、その仕事が順調になってから、サラリーマンをやめた方がうまく軟着陸できるはずです。
在職中であれば、将来の仕事に着手して赤字が出ても、給与所得と事業所得の損益通算により現在の給与所得が減りますので、その分所得税が還付されます。少しくらい失敗しても心強いですね。ぜひ今から新しい仕事にチャレンジしましょう。
今回も、最終章の生涯のライフワークをどう考えていくかを、お話していく予定です。
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「兼業起業家への第一歩」シリーズ 第408回
その4 完全独立後も安定と成長
<その4 生涯のライフワーク NO.138>
ここからは、第2の人生を1起業家としてやっていくうえで、生涯のライフワークとしてどのように関わっていくかを考えて見たいと思います。
リタイア後は、仕事のことなど考えないで、悠々と過ごすと公言している人もいますが、何年間も趣味に生きられる方は別ですが、定年後もできるだけ、働きたいと思っている方のほうが多いのではないでしょうか。
日本の年金制度は、夫婦で安心して暮らしていくだけのレベルでは、ありません。また60歳から年金をもらえる時代ではなく、現在は65歳ですが、将来の年金改革では、間違いなく65歳以上に年金支給開始年齢が上がっていくことが予想されます。
生涯のライフワークということは、年金に加える収入を得ながら、自分の好きな仕事を一生涯続けることだと考えています。一生涯のライフワークには、どのようなものがあるか見て生きたいと思います。
今回も、私が大好きなテレビ番組「人生の楽園」から、生涯現役で頑張っている方を中心にご紹介しようと思います
今回は、神戸市六甲山が舞台です。元保養所だった建物を利用し、作品に触って楽しめる美術館をはじめた矢野茂樹さん(62歳)と妻・貴美子さん(54歳)が主人公です。
茂樹さんは神戸の高校を卒業後、百貨店に就職しました。海外赴任も経験するなど仕事にまい進しました。30歳の時、宝石店で働いていた貴美子さんと結婚し、夫婦で宝石店を開き、お店を切り盛りしながら4人の子どもを育てました。その傍ら、趣味で彫刻品を集めていた茂樹さんは、いつしか作品を触って楽しめる美術館を開きたいと考え始めます。それは、若くして亡くなった母・和惠さんへのある思いからでした。
茂樹さんが海外で仕事をしている頃、和惠さんはがんを患い失明しました。茂樹さんに心配をかけまいと、家族はそのことを黙っていたそうです。視力を失い、49歳という若さで亡くなった母親への思いを胸に決意したのが、「目の見えない人にも美術品を楽しんでもらえる美術館」を開くことでした。
10年間で200軒近い物件を見て回り、ようやく見つけたのが六甲山にある現在の建物でした。元保養所を自宅兼美術館として、2013年12月に「六甲山の上美術館 さわるみゅーじあむ」をオープンしました。
かつて食堂で使われていた食卓は展示台に、元会議室は展示室に生まれ変わりました。さらに保養所時代の厨房を利用してレストランの営業も始めるなど、美術館では保養所時代の設備を有効活用しています。
また新たな試みとして、六甲山まで来られない人にも触れる美術館を体験してもらおうと、店などに美術品を運び込み展示する「移動式美術館」も始めました。作品に触れる新しい美術館を多くの人に楽しんでもらおうと日々奮闘する茂樹さんと、それを支える妻・貴美子さんの日常を紹介します。
以前は保養所として使われていた「六甲山の上美術館 さわるみゅーじあむ」は保養所時代のテーブルや部屋などを今も活用しています。随所に保養所の名残が見られ、普通の美術館とは一味違った雰囲気を楽しめます。
この日は視覚障害を持つ方々が来館されました。普段はできない美術品を「さわって鑑賞する」という新しい楽しみ方にみなさん大満足。お客さんの笑顔を見て、茂樹さんや貴美子さんも嬉しそうでした。
広々とした美術館ですが、矢野家の皆さんが過ごす「リビング」はかつての「管理人室」です。こじんまりとした空間で過ごす家族団らんのひと時。なんだかホッとするひと時です。
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◆編集後記
白血病闘病記2016.11 NO.34
先週は、息子と次女夫婦が遊びに来てくれました。息子とは、オープンしたばかりの洋食屋に食べに行きました。千歳烏山で営業していた「はしぐち亭」という洋食屋で、店の環境が変わってしまい、一度店じまいをしたそうですが、3年後に経堂で店を再開させたそうです。ちとかライスというピリ辛の牛筋のマスタードライスは、一見黒カレーのようですが、デミグラスソースでとても美味でした。
次女夫婦とは、これまたお気に入りの洋食屋の「ウルトラ」という店に食べに行きました。この店は、ハンバーグなどの洋食が美味しく、どの料理もとても手が込んでいて美味しく、しかも安い店で、いろいろな料理を堪能しました。
しかし洋食は、油こいのと夜の外出が続き、寒いところを出かけたせいで、胃腸の調子を壊して、胃がもたれて仕方がない感じが今も続いています。まだ本調子には、なれないので、体力不足を感じます。
軽井沢での場合も寒いところに外出すると体調が悪くなるみたいで、この状態が改善しないと、本調子には戻れない気がします。