このメールマガジンのコンセプトは「兼業起業家への第一歩」です。
定年を迎えてから自分の好きな仕事をしようと考えている方は、多いと思いますが、それでは準備が遅れます。
また定年退職してから新しい仕事に取組みには、時間はあるかもしれませんが、収入の目処がつくには時間がかかりますので、在職中から定年後の仕事の準備を始めて、その仕事が順調になってから、サラリーマンをやめた方がうまく軟着陸できるはずです。
在職中であれば、将来の仕事に着手して赤字が出ても、給与所得と事業所得の損益通算により現在の給与所得が減りますので、その分所得税が還付されます。少しくらい失敗しても心強いですね。ぜひ今から新しい仕事にチャレンジしましょう。
今回も、最終章の生涯のライフワークをどう考えていくかを、お話していく予定です。
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「兼業起業家への第一歩」シリーズ 第417回
その4 完全独立後も安定と成長
<その4 生涯のライフワーク NO.147>
ここからは、第2の人生を1起業家としてやっていくうえで、生涯のライフワークとしてどのように関わっていくかを考えて見たいと思います。
リタイア後は、仕事のことなど考えないで、悠々と過ごすと公言している人もいますが、何年間も趣味に生きられる方は別ですが、定年後もできるだけ、働きたいと思っている方のほうが多いのではないでしょうか。
日本の年金制度は、夫婦で安心して暮らしていくだけのレベルでは、ありません。また60歳から年金をもらえる時代ではなく、現在は65歳ですが、将来の年金改革では、間違いなく65歳以上に年金支給開始年齢が上がっていくことが予想されます。
生涯のライフワークということは、年金に加える収入を得ながら、自分の好きな仕事を一生涯続けることだと考えています。一生涯のライフワークには、どのようなものがあるか見て生きたいと思います。
今回も、私が大好きなテレビ番組「人生の楽園」から、生涯現役で頑張っている方を中心にご紹介しようと思います。
今回は、徳島県東みよし町が舞台です。山の中腹の小さな集落で、昔ながらの暮らしを体験できる民宿「うり坊」を始めた木下正雄さん(69歳)と妻・公代さん(68歳)が主人公です。
地元の農家に生まれた正雄さんは、高校卒業後に就職しました。公代さんとはお見合い結婚で、4人の子どもに恵まれました。保険会社の営業として単身赴任も経験しながら60才で定年退職し、地元の会合などに参加する機会も増え、そこで「町が民宿を募集している」という話を耳にします。
正雄さんは住民の高齢化で若者が少なくなった故郷を少しでも活気づけたいという思いもあり、自宅の空き部屋を活用して民宿を始めることを決意します。当初、反対していた妻を説得し、2013年、山暮らし体験ができる民宿「うり坊」をオープンしました。
木下さんご夫婦が提供する山暮らし体験プログラムは、農作業やそば作り、干しいも作りなど季節ごとに様々なものが楽しめます。特にこの宿ならではの体験が「狩猟体験」です。地域の農作物を守るために、罠を使ったイノシシ猟もしている正雄さん指導のもと、罠作りから設置まで体験することができます。
公代さんが作る田舎料理も宿の自慢です。自宅前の畑で育てた旬の野菜はもちろん、正雄さんが捕らえたイノシシ肉などを使ったオリジナルのジビエ料理を堪能できます。おすすめは自家製野菜とイノシシ肉のしゃぶしゃぶです。正雄さん自ら丁寧に加工処理しているイノシシ肉は、臭みがなく食べやすいとお客さんに大好評の看板メニューです。
農業に加え、干しいもや漬物など昔ながらの保存食作りも木下家には欠かせない恒例行事です。正雄さんのお母さん、90歳のヤエ子さんは、50年以上、漬物を作り続けている山暮らしの生き字引です。傾斜地農法も、イノシシ狩も、この山でしか体験できないものばかり。先人から大切に継承されてきたワザが、民宿の宿泊客を楽しませてくれます。
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◆編集後記
白血病闘病記2017.1 NO.43
先週は、約1年ぶりに、春日部のインキュベーション施設である「ふれあいキューブ」に出かけました。先方から来年の契約について、話があるということで、もう契約は更新しないと言われると観念していました。
昨年の4月からは、インキュベーションマネージャーも4名体制となり、もう私の役割はないと思っていたので、3月で終了すると思っていました。しかしできれば、契約は更新して、いざという出番があれば手伝って
欲しいと言われ、私も立ち上げたインキュベーションなので、思い入れがあるので、言葉に甘えて契約を更新することにしました。
1年ぶりの春日部は懐かしい感じしたが、私が入居をお手伝いした入居者は、5年の満期を迎えて段々いなくなって来ており、寂しい感じでした。それでも昔から知り合いの入居者やスタッフに会うと、仕事を続けて行きたい気持ちになりました。
先週は、顧問先の世田谷のNPOの新年会にも参加し、NPOの活動にも参加することで、地元の顧問先は改めていいと感じましたが、春日部にも待っていてくれる方が思うと、仕事に頑張ろうと感じることができました。
また1年ぶりに、娘夫婦に任せている成城学園の家庭菜園にも行き、2月のメンテナンス期間を迎えるにあたり、畑の作物の片づけを手伝いました。体を久しぶりに動かして、気持ちがいいと感じました。徐々にですが、普段の生活を取り戻しつつあります。